札幌中心部に突然現れた「納骨 一時預かり所」 一体なぜ? 無許可経営の可能性も 札幌市が調査

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札幌市中央区に突然、現れた「納骨の一時預り所」。市が事実上経営破たんした東区の納骨堂との関連を調べる中、新たな施設を設置したNPO法人の代表がHTBの取材に答えました。

本吉智彦記者:「札幌の中心部に設置された納骨一時預り所、中を見てみますと祭壇が設置されています」。

札幌市中央区に突如現れた施設。看板には「納骨一時預かり所」とありますが、「永代供養」とも書かれています。中に祭壇はありますが、今のところ遺骨が置かれてるいるような様子はありません。

近くで働く人:「正直ことばが出ないくらいびっくりしている。街中にこういうのが建つと考えられないことだったので、立ち上げた人がどういう気持ちなのかなっていうのは正直思っている」。

札幌では去年、東区の納骨堂「御霊堂元町」を運営していた宗教法人が事実上経営破たんし、遺骨が中に取り残される問題が起きました。納骨堂の建物は競売にかけられ、現在、札幌の不動産会社が所有しています。実は、今回納骨の一時預り所が出来たのは、この不動産会社が中央区に所有するビルの1階にあります。

7日午後、この不動産会社の幹部がHTBの取材に応じました。

「一時預かり所はテナントのNPO法人が独自に設置したもの」。

新しく出来た施設を運営するNPO法人の代表は、不動産会社の元会長ですが、御霊堂元町の件とは一切関係ないと説明したのです。一体、何が目的なのか?先ほど、NPO法人の代表に話を聞くことができました。

“一時預かり所”を運営するNPO法人代表:「身内もいないという方々のために、どれだけ需要があるものか、反応があるのかテスト的にちょっと始めた」。

また、御霊堂元町との関連も否定しました。

札幌市は看板に「永代供養」と書かれていることから、施設は納骨堂と同じとみなしています。墓地埋葬法や市の条例では、NPO法人に納骨堂の運営は認められていません。

札幌市保健所施設管理課・藤田賢一課長:「市では納骨堂の経営主体は地方公共団体か宗教法人となっていますので、NPO法人では運営はできないことになります。許可がない状態で仮に預かれば、無許可経営となります、まずは、この看板のNPOに事情をきいて必要な指導を行っていく」。
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