能登半島地震の被災地を支援する動きが広がる中、電源やトイレなどが使える「ソーラーシステムハウス」が被災地に届けられました。石川県能登町に設置されたコンテナ型の「ソーラーシステムハウス」。工事現場やイベント会場の事務所としても利用されてきたものです。
(ダイワテック 広瀬竜仁さん)
「ソーラーで自家発電して、蓄電した部分を夜でも3日間ぶっ通しで使えるようなハウスのシステムになっている」
このソーラーシステムハウスは、太陽光や風力による発電や蓄電システムの開発などを手がける会社で、名古屋市西区に本店を構える「ダイワテック」が開発しました。開発のきっかけは2011年の東日本大震災でした。
屋根一面に取り付けられたソーラーパネルで発電した電気をハウス内で利用できますが、たとえ日照がなくても発電した電気は最大3日ほど使うことができます。
能登半島地震が発生してから16日目となる中、石川県内では16日午前10時の時点で約8000戸、能登町では約310戸が停電しています。
(被災した住民)
「スマホの充電が15%だったので充電しにきた。家に電気も水も来ていない。うれしい」このソーラーシステムハウス2棟が、被災した能登町の住民たちの生活を支えています。
電気以外にも喜ばれる設備が
さらに、喜ばれていることとして…
(ダイワテック 広瀬竜仁さん)
「こちらが手洗い場と洋便器」
ソーラーシステムハウスと一体となった手洗い場と水洗トイレです。外付けのタンクがあるので、水の補給さえできれば断水中でも手洗いやトイレに困ることはありません。
(ダイワテック 広瀬竜仁さん)
「(トイレがないと)衛生的に良くないので、女性・お年寄り・子どもが病気になったりするのが一番心配だと思う。持ってきたかいがあった。良かった。皆さんに喜んで使っていただければ本望」この電源供給の支援は能登町以外でも行われています。
(報告:大野和之記者)
「石川県穴水町の『のとふれあい文化センター』に来ています。こちらの避難所ではスマホの充電ステーションの設置が行われています」1月10日、能登半島の中央付近に位置する穴水町の避難所には約70人が身を寄せていて、ソーラーシステムハウス1棟がスマホなどの充電に役立っていました。
この避難所ではハウスが届くまで発電機で電気を確保していたそうですが、出力される電力が小さく避難後、しばらく困っていたと言います。
(穴水町役場 岩本望さん)
「(避難者の)皆さんと役割分担をしながら何とか過ごしている状態。少しでも多くの避難者の方に電気が届けばいいと思う」
「ダイワテック」では輪島市にも1棟を設置。今後は珠洲市にも届ける予定です。
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